元恋人の甘い痛み【完】
「結局は何が言いたいの?結論を言って」

「貴女に負けないってこと。雷牙は優しいから私のことを見離したりしない。私が悲劇のヒロインにでもなったら、振り向いてくれる筈」

「そう。頑張って」

「貴女は雷牙になんて言われてるのかわからないけど、私たち貴女と雷牙が別れてから何度か関係を持ったことあるの」

「…へぇ、そう」

「それだけ?腹立たないの?」

「どうして私が貴女ごときに腹を立てなきゃならないの?言っておくけど、何を言われても平気よ?私の精神を追い込もうとしてるなら、時間の無駄だからやめたほうがいいと思うわ」


私を傷付けたいのね。残念だけど、私はもう傷付いたりしない。あの日の貴女達がした事に比べたら平気よ。
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