元恋人の甘い痛み【完】

「それじゃあ是非私の為に作って」

「…おい。話が違うぞ」

「クスクス、冗談よ」


車に乗るとシートベルトを締めて、流れる景色を眺めた。


まさか雷牙とこんな風に普通に話が出来る様になるなんて思わなかった。


ジュオールに来た時は憎しみしかなかったけど、今は違う。社長と秘書として良い関係が築けてると思う。


たまにセフレみたいな関係になったりする時もあるけど、それは過去を清算出来てきてる第一歩だと私は思う。


こんな関係がいいのかは分からないけれど、これがある意味私たちのスタイルなのかもしれない。
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