元恋人の甘い痛み【完】
車を走らせること数十分。マンションの下に車を駐車させた。


「下心がないのは本当だったわね」

「残念だったか?」

「まさか。年中発情してる訳じゃないみたいで少し見直したわ。少しだけね」

「これからは紳士な俺で行くか」

「無理だと思うけど」

「俺も同感だ」


車から降りようとした矢先、雷牙の携帯が鳴り響いた。


スマホを見て着信相手を確認する雷牙。


「…広報の」

「恵梨香?何かあったのかしら?」

「かもな」


雷牙はその場で携帯に出た。
< 431 / 709 >

この作品をシェア

pagetop