元恋人の甘い痛み【完】

そうこう話している内に車がマンションの下へと到着した。


「着いたぞ」

「有難う。雷牙、眠たくない?運転大丈夫?」

「眠いと言ったら、寝かせてくれんのか?」

「勿論。下心無しが前提だけど」

「眠い」

「即答ね」


思わず笑ってしまった。


此処から雷牙のマンションへは結構な距離があるから、運転が気になるし部屋で少しでも寝てくれた方が私としても安心だわ。


車を来客専用駐車場へ停めて、部屋へと向かった。
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