元恋人の甘い痛み【完】
ーーー午後一時半。


「もう!早く用意してよ!」

「今日は休みでいいんじゃないか?」

「社長がそんな事を言っていいと思ってるの?」

「相変わらず真面目な奴」

「これで普通よ。早くして!」

「わかったわかった」


急いで着替えて髪を結う。目の前の鏡を見た途端言葉が詰まった。


「朝から何回もしたり……雷牙ぁぁぁぁぁ!」

「ん、怒った顔も可愛いな」


またこんな所にキスマークなんて付けて!


ふざけんじゃないわよ!
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