元恋人の甘い痛み【完】
暫くして雷牙が車で来てくれた。
マンションの来客用駐車場へ車を駐車させてから車内から降り此方へと向かって歩む。
「優里、どうしたんだ?」
「帰宅したのはいいけど家の鍵が開いていて…」
「朝はちゃんとかけたのか?」
「ええ、掛けたわ。ここ最近誰かの視線を感じていたりしてたから、なんだか怖くて…」
「何故もっと早く俺に言わない?そんなに俺は頼りないか?」
「そういうのじゃなくて、雷牙忙しいから余計な心配をかけたくなくて」
「余計かどうかは俺が決める」
「…うん」
「部屋へ行くぞ」
再びマンションへと入り部屋へと向かった。