元恋人の甘い痛み【完】
帰宅すると私が先にシャワーを浴びてその後、雷牙がシャワーを浴びに浴室へと入って行った。
鍵は私の勘違いだったのだろうか。
確かにかけた筈なんだけど、思い込みって事もあるわよね。
あまり気にしないようにしなきゃ。
「風呂有難うな」
「いいえ。雷牙の部屋に比べてかなり狭いから物足りないんじゃない?」
「こうしてお前とくっつけるから、かえってこの方がいい」
雷牙はバスタオルで濡れた髪を拭きながら私のすぐ傍に腰を下ろした。
水も滴るいい男と聞くけど改めて雷牙の容姿に胸がドキドキしてる。