元恋人の甘い痛み【完】
「お前が無事で良かった」
「心配をかけてしまって、御免なさい」
「気にするな」
雷牙は大きな手で私の頭を撫でた。
撫でる手が心地いい。
七年前は雷牙に対して信用なんて全くなかったけど今は違う。この大きな手を信用出来る。
女関係は別だけど、雷牙自身は信用出来る。
随分変わったわね私も。
「寝るか」
雷牙はソファーへと移動しようとしたのを手を掴み阻止をする。
「一緒に寝たいのか?」
「どうせまた入ってくるんでしょ?それなら初めから寝てたらいいじゃない」
「可愛くねぇ言い方」
雷牙はふっと頬を緩ませた。