元恋人の甘い痛み【完】
「雷牙ってお酒飲まないの?」
「飲むぞ」
「いつもは運転してるから飲まないの?」
「まぁそうだな。お前は飲めるのか?」
「飲めるけど、直ぐに酔ってしまうからあまり飲まないわね」
「酔うとどうなる?」
「よく分からないけれど、開放的になると聞いた事はあるわね」
「開放的か。帰りに買って行くか」
「…ちょっと」
雷牙はふっと不適な笑みを浮かべると珈琲を飲む。どうせまたいやらしい事でも考えてるんでしょ。
酔わそうとしてもダメよ。