元恋人の甘い痛み【完】

「入りたいと思った事は一度もない」

「…意外過ぎるのだけれど」

「お前はあるのか?」

「……私は…その…」

「よし、決めた。何が何でも一緒に入ってやる」

「…ちょっと」

「他の男と入れて俺と入れないだと?笑わせんな」


出た雷牙の嫉妬。


こうなると手に負えなくなってしまうのよね。黒笑いの時の雷牙は本気モードになった時。


必死に頭を回転させて、逃れる方法を考える。


私の必死さなんて気にも留めず、雷牙は浴室へと入って行き浴槽に湯をためだした。
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