元恋人の甘い痛み【完】
二十六、逆修羅場
ーーー次の日。
身体が重たい。
ベッドで目を覚ましたものの身体が重たくていつもみたいにスッと起きれない。
雷牙が深夜までするから…。
「体調悪いのか?」
「…誰のせいだと思ってるのよ」
「…………」
雷牙は私の額に手を宛がったのちにクローゼットから体温計を取り出し私へと差し出した。
「熱なんかないわよ」
「いいから測ってみろ」
「…ええ」
体温計を脇へと挟み暫くじっと待つ。熱あるようなしんどさではないのだけど、身体がだるく感じるのは体調が悪いせいなのかしら。