元恋人の甘い痛み【完】
「……ん」
目を覚まして時計を見てみると、お昼過ぎだった。
私、五時間も寝てたのね。
ーーー♪ーー♪ーーー
すぐ傍に置いてあった携帯が鳴り響いた。
スマホを手にし電話に出る。
『体調はどうだ?』
「ええ、今の今まで眠っていて起きたら少し楽になっていたわ」
『そうか。それなら良かった』
「心配して電話をくれたの?」
『まあな』
「ありがとう、雷牙」
低調が悪い時にこうして気にかけてくれる人がいるのって、凄く心強いし安心する。