元恋人の甘い痛み【完】
「定時より早く帰れそうだ。また連絡する」
「ええ、わかった」
「ちゃんと寝るようにな」
「ええ。それじゃあ」
電話を終えると、スマホを横へと置き起き上がるとキッチンで一杯の水を飲む。
午前中ぐっすり眠ったからか身体がだいぶ楽になってる。人間眠るのは大事なのね。
水を飲むと再びベッドへと入り横になると天井を見上げた。
この部屋は私の部屋じゃない。雷牙の部屋なのにこんなに落ち着くのはどうしてだろうか。
私結構ホームシックにかかるのに、今は全くかかってない。
帰りたいとか思わない。