元恋人の甘い痛み【完】
暫くすると雷牙が帰って来た。
「体調はましになったか?」
「ええ、楽になったわ。それよりまだ夕方だけど、仕事は大丈夫なの?」
「やる事はちゃんとしたから問題ない。心配するようなことはないぞ」
「そっか」
「ヨーグルトにプリン食えそうか?」
「ええ、別腹だから大丈夫」
リビングのソファーに腰を下ろし、ヨーグルトを受け取り一口食べた。
水以外何も口にしていなかった胃にヨーグルトが浸み込む。
「美味しい」
「良かった」
雷牙はほっとしたような表情でキッチンへと入って行く。