元恋人の甘い痛み【完】
二十八、Christmas
今日は朝から皆いそいそと忙しそうにしている。
まるで早く仕事を終わらせたいみたいに慌ただしい。
「西崎さん、この書類ですが今日中に終わりそうになくて…あの…明日でも宜しいでしょうか?」
総務課の女性社員が言いにくそうに私に述べる。
「明日でも構わないけど、明日には必ず提出できる?」
「大丈夫です!必ず提出しますので!有難うございます!」
そんなに礼を言われる程の事じゃないと思うんだけど…さっきまでの表情とは打って変わって嬉しそうだし、どうしたのだろうか。