元恋人の甘い痛み【完】

「男に声かけられなかったか?」

「掛けられたけれど、今日の予定を聞かれただけよ」

「……やっぱり」

「それがどうかしたの?」

「いや…気にするな」


変な人ね。


クリスマスか。つい一カ月前までは覚えてたんだけど、最近色々ありすぎて、すっかり忘れてしまってた。


雷牙は覚えてたのね。


「何処へ行くの?」

「デートだデート」

「こんな時間から?」

「夜はこれからだろーが」


クリスマスにデートだなんて雷牙ってやっぱりロマンチストなのね。
< 590 / 709 >

この作品をシェア

pagetop