元恋人の甘い痛み【完】
「だけど、始発で帰って来てくれたから許してあげるわ」
「本当か?」
「ええ本当よ。後、もう一つ。私、寝不足だから昼まで一緒に寝てくれる?」
「勿論、喜んで」
雷牙は私を姫抱きすると、そのまま寝室へと入りベッドへ降ろされた。
雷牙はコートを脱ぎ、ベッドへと入ると腕枕をしてくれる。
やっぱり私は貴方が居ないと落ち着かないみたい。一人で広く感じていたベッドも雷牙と一緒なら寂しく感じない。
それに、あれだけ冴えていた頭が睡魔に襲われ始める。安心している証拠だと思う。