元恋人の甘い痛み【完】
「二泊する用意してくれるか?」
「二泊って、泊まるの?」
「ああ、泊まりだ」
「だけど、誕生日の次の日は仕事よ?」
「それなら心配ない。休みを取ってる」
「…そこまでしなくてもいいのに。雷牙忙しいんでしょう?」
「最近忙しかったのは月曜に休みを取るためだ。やるべき事はしたから問題ない」
「そっか。有難う」
ベッドから降りると、出かける身支度をする。
まさか泊まりだなんて思わなかったから驚いた。
雷牙は体調とか大丈夫なのだろうか。二日酔いとか、心配だけど、大丈夫だと言うに決まってるから聞いても意味が無いし。