元恋人の甘い痛み【完】
こんなに想っているのに決心が付かないなんて私の心は贅沢所か、悲惨にしか思えなくなってきた。可哀想な人間に近い感じ。
「…私の馬鹿」
雷牙が浴室から出てくる頃には荷造りは終えていた。
雷牙のお風呂上りの姿は何回見てもドキッとなる。
雷牙は背が高くどちらかというと筋肉質で、タオルで髪を無造作に拭く時の上腕二頭筋が好きだったり。
血管の浮き出た腕も好き。私って意外と筋肉フェチなんだなって思う。
筋肉フェチというより雷牙フェチだったり。