元恋人の甘い痛み【完】

「まるで雷牙ね」

「おい」

「雷牙の場合は繁殖期はないか。年がら年中だものね」

「悦んでるのはどこのどいつだ」

「なっ!そ、そんなわけないじゃない!」

「どうだろーな」

「な、何よ。雷牙の野獣」

「ならお前は美女か。美女は相応しいな」


雷牙はクスクス笑う。その笑顔にライオンとか美女とかどうでもよくなってしまってる私。


今は雷牙の笑顔が嬉しい。


ずっとこの笑顔を傍で見られたらいいのにって思ってしまう。
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