元恋人の甘い痛み【完】
「雷牙、有難う。凄く楽しかったわ」
「まだこれからだがな」
「それじゃあ、取り敢えず動物園に連れて来てくれて、有難う」
「フッ、どう致しまして」
きっと、雷牙となら動物園に限らず何処へ行っても楽しいと思う。
毎日が楽しいんだろうな。
「次は何処へ行くの?」
「ホテルへ行くか」
「いい時間だものね」
「ああ」
「何処のホテル?」
「行けばわかる」
「またそれ」
雷牙に任せる事にして、私は流れる景色を眺めたり話したりして車に乗る事暫くしてホテルへと着いた。
「……ホテルって此処?」
「ああ」
そのホテルを見て開いた口が塞がらなかった。