元恋人の甘い痛み【完】
「あら、そう。それじゃあ貴方が秘書に枕営業させてる最低な社長だと思ってるわ」
「好きにしろ」
「言っておくけど、私は仕事の為にそこまでしないわ。それが気に食わないなら首にでもする事ね」
「口の減らない女は嫌われるぞ」
「嫌われて結構よ」
そんな事貴方に言われたく無いわ。私が嫌な女なら、貴方はとんだ嫌な男だわ。
車内では険悪なムードが漂う中、それ以上何かを話す事もなく家へと送って貰い、最後まで目を合わせる事なく帰宅した。