元恋人の甘い痛み【完】

「お母さん、また来るわね」


お墓に背を向け歩き出した刹那。


”幸せになるのよ優里”


お母さんの声が聞こえたきがした。


「どうかしたか?」

「今、お母さんの声が…」

「そうか。見守ってくれてんだな。よかったな優里」

「ええ」


有難うお母さん。


私、雷牙となら沢山幸せになれると思う。


ううん、思うじゃなくて沢山幸せになれる。


私達の事いつまでもずっと見守っていてね、お母さん。
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