元恋人の甘い痛み【完】
「目が真っ赤だな」
「雷牙が泣かせるような事を言うから」
「悪かったな」
「有難う、雷牙。凄く嬉しかったわ」
「なら、良かった」
「二人で沢山幸せになろうね」
「ああ、そうだな」
私は雷牙の手をぎゅっと握り締めた。
この手を二度と離さない。
どんな事が起きようと、絶対に離さないわ。
だから雷牙も離さないでいてね、ずっと。
十年後も二十年後も変わらず愛することを誓います。
これから先もずっと雷牙、貴方だけ。