元恋人の甘い痛み【完】
電車を乗り継ぎ、私の住む土地の最寄りの駅に着くと駅近くにあるよく行く居酒屋に入る。
カウンター席に座るとカシスオレンジを頼み空腹であろうと半分程一気に飲み喉を潤す。
本当最低だわ。
あの二人も二人だけど、過去の事を未だ不快に思う私も私よね。本当にどうでも良いなら気にならない筈。
「器が狭いのかしら…」
私ったら過去の事を気にして、嫌な女ね。雷牙を振ったのは私なのに、二人が何しようと勝手なのに…二人が妬ましいなんて…可笑しいわよね。