元恋人の甘い痛み【完】
――――――ん。
うっすらボヤける視界に映る天井。いつもの見慣れた天井じゃない…?
「……いたっ…っ…」
急いで身を起こした途端、強い頭痛に襲われ思わず額を抑える。頭がガンガンする。
二日酔いになるまで飲んだのは久し振り。と言うか…此処は何処?初めて見る部屋だわ。
と、その時。
ふわりと暖かい何かが私の腰へと回し、僅かに映る左側へと顔を向けては言葉を失った。
どうして雷牙が?
はあぁあああ!?