元恋人の甘い痛み【完】



私はとにかく、この状況から逃れたい。そればかりが脳裏を支配する。


ベッドから身を起こし、ベッドの下に散らばっている下着とスーツを手に取り女と話す雷牙を背に着替える。


雷牙がこの後、女と会おうと何をし様と私には関係ない。雷牙がどうして私に聞いたのか訳が分からない。


私の顔色を見て何がしたかったのだろうか。さっぱり分からない。


着替え終えると雷牙へとチラッと視線を向けて、一瞬目が合うも直ぐに視線を逸らし寝室を後にする。


雷牙は何を思ってこんな事したのか分からないけれど、こんな事辞めて欲しい。


これ以上引っ掻き回さないで。


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