元恋人の甘い痛み【完】
これで良いんだ、これで。
これからもずっと雷牙の隣りで居続けられるなら、これ位の事なんて大した事ないし当たり前。
「暗くなって来たし帰るか」
「うん、そうだね」
雷牙は大きな手で私の手を握り家への道のりを歩み始めた。繋がれた手が凄く暖かい。
私は幸せだよ、とても。
「雷牙、いつも有難う」
「急にどうしたんだ?」
「何となく言いたくなって」
「おかしな奴」
雷牙のふとした時に笑ってくれる顔にキュンとなるし、凄く大好き。
これからもずっと傍に居てね雷牙。