元恋人の甘い痛み【完】
それはあまりに突然過ぎた。
クリスマスから三日後。
中々連絡が取れなかった為に合鍵を手に雷牙の住む部屋へと向かった。本当は突然訪問するなんて嫌なのだけれど、ここ一週間全く連絡が取れない事等、今までなかった為に様々な不安がよぎった。
雷牙に何かあったのかもしれない。事故とかも考えられるし、何か事件に巻き込まれたとも考えられる。気になって仕方がないから雷牙の部屋へ行く事にした。
学校から少し離れている為、制服で行くのを躊躇い一旦家に帰ってから電車で雷牙の住むハイツへと向かう。
雷牙、体調崩したとかでなければ良いのだけど、凄く心配。