元恋人の甘い痛み【完】
視界に飛び込んで来たのは……ソファーに座った雷牙に跨がり座ってキスをするのは、ついさっきまで学校で一緒だった親友だった。
「優里!?」
「…何これ…どう言う事?」
親友は私に気付くと大きく目を見開き瞬時に雷牙の膝から降りて視線をさ迷わせ気まずそうに俯く。
これって…俗に言う修羅場?
「…ねぇ、どう言う事か聞いてるの。答えてよ」
「見りゃ分かんだろ」
雷牙は溜め息を吐き出すと煙草に火を着けて、紫煙を吐き出した。躊躇う事等、動揺する事さえもなくいつも通りに。