元恋人の甘い痛み【完】
「貴女、どうしてこの会社に来たの?社長にコネを使ったって本当?」
その女性はジュースを買うや否や、其れを手にしつつ問いかけて来た。
「いいえ、それはないわ」
「ふぅん。社長に近付き地位を得ようとする女が沢山いるから貴女もその内の一人かと思ったんだけれど、まさか…社長の事本気だったりして」
「そんな訳……―――」
「女ってのは、つまらない話が好きだな」
「しゃ、社長!?」
背後から声がすると思ったら、そこには雷牙が立っていた。