As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
きっと、
「こんなもんじゃない」
「まだ自分はできる」って…
そう思っているんでしょう?
「…頑張ろうね、お互いッ!!」
私は「バシッ」と…中道の胸を叩いた。
「いって~…、信じらんねー、バカ力……。」
中道は顔を歪めて…
苦笑する。
「……楽しくいこう、高校生活なんてあっと言う間だもん。」
「…ん……。」
夏の夜は……
人をちょっと強くする。
名残惜しむように……
熱く、熱く……
身を焦がす。
中道…、
アンタは気づいてないかもしれないけどね、
『ありがとう』のひと言が……
また、私に勇気をくれたんだよ。
いつも憎まれ口ばかりだった私が……
アンタに優しくなれる、そんな小さな勇気を……。
「じゃあ、私こっちだから…。」
「…うん。」
君と別れるいつもの場所で……
私は一旦足を止める。
「…じゃあ。」
そう言って……
顔を上げると。
中道は何も言わずに、俯いていた。
「……?どうした?」
「…送ってく。」
「…え?」
「お前ん家まで送ってく。」
「……?なんでよ、何か企んでないよね?」
「だって変なのに捕まるかもしれないし。」
「アンタみたいなおとこに?」
「ひでっ…」
「…心配してくれてんの?…ありがとね。」
「…そんなんじゃねーよ…。」
「……。仕方ないから、送られてあげるよ。」
なんていう顔してるんだろう。
じわじわと手に握る汗に……
惑わされそうになる。
「こんなもんじゃない」
「まだ自分はできる」って…
そう思っているんでしょう?
「…頑張ろうね、お互いッ!!」
私は「バシッ」と…中道の胸を叩いた。
「いって~…、信じらんねー、バカ力……。」
中道は顔を歪めて…
苦笑する。
「……楽しくいこう、高校生活なんてあっと言う間だもん。」
「…ん……。」
夏の夜は……
人をちょっと強くする。
名残惜しむように……
熱く、熱く……
身を焦がす。
中道…、
アンタは気づいてないかもしれないけどね、
『ありがとう』のひと言が……
また、私に勇気をくれたんだよ。
いつも憎まれ口ばかりだった私が……
アンタに優しくなれる、そんな小さな勇気を……。
「じゃあ、私こっちだから…。」
「…うん。」
君と別れるいつもの場所で……
私は一旦足を止める。
「…じゃあ。」
そう言って……
顔を上げると。
中道は何も言わずに、俯いていた。
「……?どうした?」
「…送ってく。」
「…え?」
「お前ん家まで送ってく。」
「……?なんでよ、何か企んでないよね?」
「だって変なのに捕まるかもしれないし。」
「アンタみたいなおとこに?」
「ひでっ…」
「…心配してくれてんの?…ありがとね。」
「…そんなんじゃねーよ…。」
「……。仕方ないから、送られてあげるよ。」
なんていう顔してるんだろう。
じわじわと手に握る汗に……
惑わされそうになる。