As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
「…あ、そう?なら久々に結と帰ろっと。」


「うん。じゃーね、りっちゃん。お疲れっ」



「……お疲れ!」




律が帰るのを見送って……



それから……




佳明に、メールを入れた。



実行委員で遅くなるかもわからない。


だから待たなくてもいいって。




返事は……



なかった。







「…上原さん。最後だし、委員会一緒に行こうか。」



「うん、そうだね。」






私は三井くんの後ろについて……



教室を後にした。








早く帰りたがっていた中道の姿は。



もう既に………




なかった。











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