As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
放課後……、
HR終了と同時に、私は席を立ち上がる。
一刻も早く……、
この状態をなんとかしようと…、気持ちだけを焦らせて。
……が、
「上原っ!」
「………!?」
背後から……、
中道が私を呼ぶ声。
「………な、なに……?」
振り返ることなく、俯いたまま……
私は応える。
「……もう部活いくの?……一緒いこ。」
「…………!」
ザワっと……
教室がどよめく。
これは……、
どう答えたら……?
「てか、毎日一緒に行こー。」
「………。」
返答に困っていると……。
「……何コレ?一体どういうことよ~?」
私を背後からガッチリと捕まえ、羽交い締めにした凪が…、
耳元で追求する。
同時に中道も……、
男子の冷やかしの声に、応戦中。
「さっき二人で手を繋いで戻ってきたよね~?あえてみんな見て見ぬフリ決め込んだっつーのに、今のはさすがに見過ごせないよね~?」
「……えーっと……。」
な……、中道~…!
アンタ私に一体どうしろと?!
あわあわとしている私とは対照的に……、
奴は妙に落ち着き払って。
「……。だって付き合ってるから。一緒にいたいって思うのは当然だろ?」
サラリと……
告白?!