As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
「………いつか…?」
「うん。お互いを信じていれば、どんなに時が過ぎても…、きっと、いつか。大丈夫、自分達がちゃんとしっかりと地に足をつけていれば…、迷っても、立ち止まっても、辿り着けるよ。」
『大丈夫』。
結が…さり気に言った言葉は。
他の誰に言われても…全然納得できやしなかったのに。
すとん、とまるで初めからそのスペースを用意していたかのように……
胸の奥へと…収まる。
応援できないと言いながら、
ライバル宣言しておきながら、
やっぱり私を駆り立てる方法を一番知っているのは…
結だった。