As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
雪はやんでいたけれど……。
結が言った通り、とても空気が……冷え込んでいた。
月がぼんやりと街を照らし……
それはそれで、とても幻想的だった。
今日が一生ものだと君が言う。
確かに楽しかった。
一生忘れられない日にしようと思っていた。
けど……。
まだまだ、楽しいことなんて。思い出なんて。いくらでも上書きできるんだよ……?
嬉しいけれど……
君のその瞳は嘘をつけない。
不器用が故に……
隠し通せない。
どうしてそんなに……
せつない目をするの?