As Time Goes By ~僕等のかえりみち~














私は、いつもの坂道を……、



勢いよく、下っていく。





走って、



走って……。





乱れる呼吸を……整えることもせずに。








私の頬を伝うものが……


何かの間違いだと思いたかった。




泣く必要なんて、どこにもないはずなのに…




どうしても止まらなかった。












時間が経つにつれて、予感が………



確信へと変わる。









最後まで、勝負にもでることができなかった。





踏み出すことができなかった。





気づいていたはずなのに…。



私は何も…できなかったのだ。


























< 477 / 739 >

この作品をシェア

pagetop