As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
ぐるぐる……
うろうろ……
あたふた…
………そんな言葉がしっくりくる、今の私……。
「忙しそうだね。」
待ちきれずに、教室へと入ってきた律が…
挙動不審ぎみな私を見て…笑いを堪える。
「りっちゃん。だって、みんな私に聞いてくるんだもん!自分で何とかしてほしーのに。」
「…おい、コラ。どの口がそれ言うのよ。……法被、今階段下まで持って来たから。超重くてやっとそこまで引きずってきた。」
「……わあ、ありがとう!」
「全く……、誰が借りるの依頼してやったんだっけ?」
「落合様です、有り難い!」
「…わかっているならヨシ。あのねえ、上に立つ者は要領よく人を使わなきゃ。周りに気配りしていかないと、何かあった時に文句の対象にされるのは…トップなんだからね。」
「……はあ~い。じゃあ早速だけど、法被上まで運ぶの誰かに手伝って貰って?」
「………。早速人を使うんかい。」
「じゃあ、お願いしま~す!」
律の小言へのお付き合いもここまで。
次のことをしなくては……!!