VSイケメン
彼は小さい声で呟いた。
「まじかよ・・・みんな説明してなかったのか・・・。本人に言わないって・・・酷すぎるだろ・・・。」
ゲーム?本人?何だ?
「歩きながらでいいから、ちょっと聞いてくれないかな・・・」
彼・・・あ、計斗っていうらしい。
で、計斗はゆっくり話し始めた。
内容は最悪だった。
あたしを誰がおとせるか?
ふざけんなっ!
イケメン嫌いを知ってて、ゲームにするとか。
嫌がらせか?最っ低っ!
「・・・って事でね・・・?そういうゲームをしてて・・・。」
もういい。
もういいよ。
「あんたも、参加してるんだね・・・?」
ちょっといい奴かなって思ったのに・・・
「あ、うん。」
小さくはにかむ。
ふざけるな。
人で勝手にゲームすんな。
あたしは物じゃねぇ。