VSイケメン
雰囲気で気づいたのか、計斗は顔を上げる。
「え?もう怒ってない?」
俺は元から怒ってないけどな。
「そもそも怒ってねぇよ。」
俺が言う。
「怒っても夢ちゃん忘れてくれないしねー。」
誠十郎も言う。
「ということだ、計斗。」
最後に楽が言う。
そして、計斗の顔が明るくなって。
「じゃあ、体育館行ってバスケしよーぜ!」
「「「空気読めバカッ!」」」
俺らの声が揃った。
「え?だめバスケ?じゃあドッチボール・・・」
バンッ
誠十郎の拳が計斗の頭に降った。
げんこつ。
「いってぇ?!」
あぁ、あれはたんこぶになるかもな。