VSイケメン
*Part6*
*楽Side*
俺、藤堂楽は神無月夢観察した。
特に行動もせずに。
何事も情報が大切だろうからな。
とりあえず、夢のイケメン嫌いはすごい。
けっこうな意地を張っている。
それだけだったら、まだいいんだが・・・
心の奥底で、何かイケメンを恐れている感じがあった。
あの感じは、トラウマをかかえているのか・・・?
そう思って、少し聞き込みをしてみた・・・。
ほとんどのやつは知らなかった。けど、ある男が知っていた。
夢と中学が一緒だった男だ。
「神無月さんが、イケメン嫌いの理由?あー・・・星センパイとかだろ?」
ふむ。『星センパイ』か・・・。どういうことだろうか。
「もう少し、詳しく話してもらえないか。」
「んっとなー・・・神無月は中学のとき星センパイと付き合ってたんだよ。確か。」
「それで別れたと思ったら、いつの間にかイケメン嫌いになってたんだよ。」
中学、星センパイ、付き合ってた・・・。
ただ、付き合ってただけじゃイケメン嫌いにはならないだろうし・・・