VSイケメン
そのまま廃工場に入る。



廃工場の1階はひろーいスペースがあって。


あちこちに不良がたむろしてた。

扉の音で、幾つかの視線がこっちを見て、仲間とヒソヒソしだす。



「女、何の用だ。」


厳格そうな人が、話しかけてくる。


あー、この感じだとちょっと偉い人そう。




「ごめんなさぁーい、星に会いにきたのー」


できるだけ甘ったるく、バカな女のフリをした。


「・・・・・・星!」



厳格そうな人が奥に向かって叫んだ。


奥から星先輩がでてきた。





驚いた顔をしたが、すぐにこちらを睨んできた。


私は笑って手を振る。


けど、誤算だった。



話くらいは聞いてくれるとおもってたんだけどなあ。

最悪、怒鳴られると思ったんだけど。




星先輩はあいつは



「誰だお前は。」




と、言い放った。それだけならまだしも。






「あぁ、隣のチームのボスの女だっけか。スパイか?」




そう言われちゃあねぇー


状況は最悪ってやつよ。








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