VSイケメン
まあ、すぐにやばいことは察したわけで。
逃げようとした。
でも、後ろにはしっかりとあの厳格そうな人が。
さて、絶体絶命。
だけどここで諦める紅葉ちゃんじゃないの。
「ひどぉーい、星!私の事忘れたのぉー?」
甘ったるい女のフリ作戦ですよ。
「隣のチームのボスの女だろ?」
「この前のことまだ怒ってんのー?許してよぉー。」
幸いにも星先輩の女グセは悪かったようで。
星先輩の女とか分かってなかったみたいだから。
不良達は私と星先輩。
どちらの言葉が真実かわからずにいた。
「何なんだあの女・・・本当にスパイなのかぁ?
」
「星の女グセは相当だし、アイツ性格悪いからスパイじゃないんじゃないか?」
「でも、スパイだったらどうすんだよ!」
よし、このまま適当なところで帰るとしよう。
「何よもー!もう知らなぁーい!」
怒ったフリをして、出口にむかう。
けど。
「ちょっと待てよ。」
星先輩は意外と悪知恵が働くようでした。