【完】君に出逢えて
「ねっ!龍!海、行こーょっ☆」


「は?海?」


自分でもすっとんきょうな声をあげたことがわかった。


「ぅんっ!海っ!夏だしさ、行こ!?ねっ、行きたいよね、依麻!」


「行きたい!」


…依麻、可愛い。


子供みたいに瞳をキラキラさせている。


海に囲まれたこの町。海なんていきなれている。


依麻は春まで東京に行っていたため、海は久しぶりなのだろう。
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