【完】君に出逢えて
「ふふっ…冗談よ。…殴りたいよ。」


「え…」


言葉とは裏腹に紗空の目からは、ポロポロと大粒の涙が零れおちる。



「殴りたい、殴りたいょ…でも、殴れないんだょ…龍が、好きだから…傷付けたくないんだょ…」



「さく…」


「ごめんね、龍…。困らせて…もう、2人には近づかないょ…でも、好きでいて、いい…?」
< 210 / 393 >

この作品をシェア

pagetop