【完】君に出逢えて
俺は、あの時大切な幼なじみを、利用した。


依麻を忘れる、ために。



萌愛は後ろを向けているので顔は見えないし何も言ってこない。



だから言った。



「依麻が戻ってきた次の日も、俺は自分のことしか考えてなくて…依麻が好きだからって…フッた。」



「…依麻さえ居なければって…何回思ったか、わからないわ…」



「萌愛、本当に悪かった。ごめん、ごめん…っ 何度でも、謝るから…っ」


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