【完】君に出逢えて
「…私ね、あの時永久が好きだったんだ。」


「…知ってるよ。」


「今は…龍くんが好きだよ…」


「…依麻、」


「…話変わるよ。私がこの町に戻ってきたのはお母さんの転勤って言ったよね。気づいてた?ウチにお父さんがいなくなってたこと。」


「えっ…」


たしかに、昔何回も何千回も見た顔をこの6年間で見たことがない。


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