【完】君に出逢えて
「私が反抗を始めたのは小6の冬。お父さんが亡くなる前の日だった。秋までは言葉を交わすこともなかったかな。」


「…うそだろ…」


小さく、呟いた。


少なくとも引っ越す前までの依麻はお父さんっ子で離れることなんてなかったのに…。


「…お父さんが亡くなった日、学校に居るときに先生からお父さんの状態が悪化してるって病院から知らせが入ったって…聞いたの。」


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