【完】君に出逢えて
「…!」


沙弥ちゃんは一瞬顔を歪めた。


「悲しかったな…。でも、勇気を出して教室に入ったの。一番最初に気づいてくれたの。龍くんが。」


「…」


「あたし、嬉しかったの。すごく嬉しかった…。それから、ちょっとたって、龍くんに告白されて──…あたしも龍くんと居るとき、ものすごく顔が熱くなってたから好きなんじゃないかなって思ってた。そんなとき、沙弥ちゃんが来たの。」
< 80 / 393 >

この作品をシェア

pagetop