アルバと風の世界

ルシアがドアの側で息をのみます。
そして安心したようにほほえんでいます。

聞いていたアルバは予想していたとはいえ
かなり、困っていました。

それで、言葉がうまくでてこずに・・
だまっていると・・

マリンが、「あの、私の気持ち聞いてくれてありがとう。
じゃあ、また、あした～スクールでね」
急に大きな声で作り笑顔になって走って
ドアの外に駆け出していきました。

ルシアが、アルバをちらっと見ましたが
すぐにマリンを追いかけます。

ひとり部屋に残されたアルバは・・・
まだ、心が動揺していました。
ちゃんと答えなくちゃ。でも本当のことを言ったら
マリンは、傷つくよな・・

どうしよう。マリンのこと嫌いじゃないけど
友達としか見てなくて、これからもそうで・・・

僕が好きなのは、ルシアなんだ。
ルシアじゃなきゃ、ダメなんだよ・・

マリン、ごめん。なんと言えばいいんだろう。
でも、黙ったままだと余計に失礼だから
明日、スクールに行って答えなきゃ・・・

頭を抱えて苦しんでいました。

一方、マリンを追いかけたルシアは
「ちゃんと言えたね。マリン、すごいよ」
そういいました


マリンは「うん、やっといえた。でも・・」